エアコンクリーニングをしたのに、なぜまたすぐにカビが生えてきてしまうのか?分解方法や洗剤によって仕上がりは変わる?
JETホームサービスの作業事例解説を読んで頂き、誠にありがとうございます。
今回はお客様宅にエアコンの背抜き完全分解でお伺いした際によく質問される、前に他のお店で洗って貰ったのに、またすぐにカビが出てきてしまったのは何で?と言う内容ですが、その前に洗剤についても少し解説させてください。
エアコンクリーニングで使われる洗剤は大きく分けて
・化学洗剤
・天然洗剤(エコ洗剤)
の、2種類となります。
前提として天然洗剤は洗浄力が非常に弱く、汚れを洗剤で落とすのではなく、道具で落とさないといけません。
エアコンクリーニングに高いお金を払うのなら、天然洗剤はお勧めできません。
しっかり汚れを落とすなら、天然洗剤よりも汚れを落とす為に作られた専用の化学洗剤です。
化学洗剤ですと、天然洗剤よりも少し強い物から 咽せてしまうくらい強力な物がありますが、基本的に化学洗剤を使用している業者様で、咽るほどキツイ洗剤を使ってる業者様はいないですが、例外として気管支の弱い業者様が、エアコンクリーニングのシーズンだけ洗剤噴霧時と高圧洗浄時に防毒マスクを使用していることがあります。
当店も開業時某協会推奨の天然洗剤を使ってましたが、どれだけしっかり洗ってもニオイが取り切れなかったり、洗浄後にニオイが出てしまったり、すぐにカビが発生してしまったりなどしたので、開業から数か月程度で使うのをやめてしまいました。
エアコンの汚れは、それぞれのご家庭や設置している環境によって、汚れ方が全く変わります。
現在当店では、お伺い時に汚れ具合をみてベースの洗剤に他の洗剤を配合して、汚れにあった洗剤を作って使用します。
ただし、どれだけ良い洗剤を使っても、そこに分解技術が伴わなければ本来の効果は得られません。
エアコンは沢山の部品から構成されてます。
そのカバーのみを外して洗うのと、バラバラにして洗うのでは、どちらの方がキレイになるかは一目瞭然です。
・標準分解より
・ドレンパン&ファン外し分解
・ドレンパン&ファン外し分解よりも、背抜き完全分解です!
↑カバーを外すだけの洗浄では、外したカバー類と熱交換器の表側とファンと吹き出し口のみを洗うだけです。
一見エアコンはキレイになった様に見えますが、エアコン内部には汚れが沢山残ってます。
毎年8月のお盆を過ぎた辺りから、その年の4月以降に他社でクリーニングされたお客様から、当店に再クリーニングのお問い合わせが来ますが、基本的に標準洗浄ご希望の場合は、再クリーニングしてもまたすぐにカビが繁殖するので、ファン抜き洗浄や、背抜き完全分解にてご案内させて頂いております。
↑こちらは、3ヶ月前に他店でクリーニングされて、臭いが酷いからと当店にご依頼されたお客様の事例です。
*同じ写真を色分けして丸で囲ってありますので、読みながら見比べてください。
黄色で囲った部分が送風路で、その中の赤マルの部分を見て頂けるとわかりますが、半分辺りまでしか高圧洗浄機の水が届いてないので、上の方は全く洗えてません。
緑で囲ってあるドレンパンの内部も汚れが残ってます。
熱交換器の裏側もカビが残ってます。
↑こちらの動画は、以前にインスタグラムに投稿した動画で、熱交換器の汚れは汚れの付いてる方から直接打たないと取れない事を解説したものです。
熱交換器の裏側の汚れは、裏側から直接打たないと取れません。
その為、必然的に背抜きやファン外しが必要になります。
動画は裏から打ってますが、よく見ると、表の黒カビの塊が落ちていってないです。
つまり表から打った場合も裏側で同じ事が起こってます。
また、10畳以上用のエアコンは熱交換器が分厚くなるので、ファン外しか、背抜きをして熱交換器を表と裏の両方から打って、汚れを崩しながら落としていかないと落とし切れません。
熱交換器の厚いモデルは、標準洗浄で表側のみ高圧洗浄をしても、表面はキレイになりますが、汚れを熱交換器の奥に追いやるだけとなり、残った汚れが短期間で次のカビを発生させます。
エアコンクリーニングで業者さんを選ぶ際、大半の方は検索して上から順番に電話をして、安くて早く来てもらえる所に決めておられる方が多く見られます。
エアコンクリーニングは機械での量産品ではありません。
お客様宅の環境がそれぞれ違う様に、人が行う作業なので、やる人によってクオリティが変わって来ます。
どこでも良いやで慌てて選ぶのではなく、必ずその店舗の作業事例とブログ等を見てください。
その際、下記の様な吹き出し口のみの写真しか無い店舗は要注意です。
作業事例やブログは店舗の技術力のアピールの場です。
そこでどこまで分解できる店舗か、どこまで詳しく説明されてるかを確認して下さい。
↑全ての作業事例の写真が上記の写真の様な吹き出し口のみの場合は、フィルターお掃除機能付きの機種のクリーニング時に、お掃除ユニットを外さないでやってるか、最悪外装カバーすら外さない所もあります。
お金を払ってご家庭の大切な資産をお任せするのですから、しっかりと見極めて技術力のある業者をお選びいただく様にして下さい。